フリーソフトを利用したテープ起こしについて

10年くらい前、アメリカに旅行に行った時に、驚いたことがありました。

ホテルでニュースをみていたのですが、リモコンについていた字幕ボタンを押したところ、生放送で話しているアナウンサーの英語がほぼリアルタイムで画面に字幕表示されたのです。

聴覚の不自由な方のためのサービスだと思いますが、アメリカのテレビにはすごい機能があるものだと思いました。

テクノロジーの進歩はすごいもので、日本語にも音声をテキスト化してくれるソフトやアプリが出るようになりました。

YouTubeでも簡単に動画で話されている言葉を文字化することができます。

日本語は漢字や日本語化している外来語等もあるので、英語に比べるとかなり複雑なロジックが必要になると思いますが、大したものです。

フリーソフトを使用したテープ起こしの有用性は高い?

・会議やミーティングの議事録作成
・商談で打ち合わせをした内容の記録
・セミナーやシンポジウム、インタビューなど、アーカイブを作成。そして見直し時の利用
・証拠のために記録を取っておきたい時

などなどのシーンで、テープ起こしを自社で行っていた会社も、その作業に社員の貴重な労働時間を割かないために、テープ起こし会社やクラウドソーシングに外注していたわけですが、インハウスでテープ起こしソフトで簡単に起こせたとしたらめちゃくちゃ時間も労力も節約できて便利だと思います。

日本語の音声を自動でテキスト化するソフト自体は、すでにMac、Windows、Googleドキュメントには、デフォルトで実装されています。

これらのハードを持っていれば、これらのソフトを使うことにより、お金をかけずに音声データをテキストで出力することが可能なのです。

スマートフォンやICレコーダーに録音した音源があれば、それを再生させることで文字起こしを無料でできるわけです。

文字起こしが無料で出来るスマートフォン向けのアプリもリリースされています。機能や性能はそれぞれのソフトごとに特徴があります。

iPhone用の無料アプリ「Recoco」は、Siriの音声認識用のエンジンを使い、音声を録音しながら自動的にテキスト化も行います。

文字起こしされた文章にはタイムスタンプが付き、任意の場所からの確認・再生ができるます。

録音中に任意の場所にタグ付けもできるので、後から見直しをするときに便利です。文字起こししたデータの転送もできるので、共有も簡単にできます。

テープ起こし用のフリーソフト、フリーアプリはいろいろありますので、試してみて使いやすいものを選ぶといいでしよう。

精度に関して

テープ起こし用のフリーソフト、フリーアプリで文字起こしの自動化はある程度はできます。

ただ、かなり進化したとはいえ、100%完璧かというとまだまだマンパワーでテープ起こしするレベルには達していません。

例えば録音データのボリュームが小さい場合、人間であれば問題なく聞き取れる大きさでも、うまく認識してくれなくなります。

同様にマイクから離れたり、話者が変わったりすると正しく音声の検出ができなくなったり、言葉がノイズと判断されてカットされたりするケースが少なくありません。

文字起こしアプリ、ソフトはまだまだ完全自動の域には達していなく、かえって修正等に手間がかかると感じるかもしれません。

メモ代わりのテープ起こしのアシストに使うのでしたら、そこそこ役に立つとは思いますが、重要な会議の議事録や公式な文書の作成など、ミスが許されない場合は専門のテープ起こし会社を利用したほうが間違いありません。

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