テープ起こしと記者ハンドブック

テープ起こし原稿を作成にあたり、多くのテープ起こし会社は原稿の表記に関するルールを決めています。

ルールを決めないと、テープ起こしの作業をする人間によって、表記がバラバラになってしまい、品質が一定にならず、お客さまにご迷惑をおかけしてしまうからです。

ACNでは「記者ハンドブック」の内容に準拠して原稿を作成しています。他に標準用字用例辞典等もありますが、おそらく多くのテープ起こし会社も
同じように「記者ハンドブック」に基づいて原稿を作成していると思います。

記者ハンドブックを簡単にご説明しますと、1956年に共同通信社より発行され、それ以来、新聞社をはじめ、多くのマスコミで文字表記のバイブルとして
使われています。

記者が記事を書くときに、読者に分かりやすくやさしい文章、言葉で書く、できるだけ統一した基準を守るという理念で作られているそうです。

記者ハンドブックは「漢字表」「用字用語集」や「洋数字表記」も充実しており、わからない漢字や用語、外来語の表記を確認するのにも役立っています。

辞書のような体裁になっていて五十音順の索引があり、「運動用語」「病名・身体諸器官」「誤りやすい用事・慣用句」「紛らわしい法令関連用語」等たくさんの項目があり、読み物としてもおもしろく読むこともできます。

「取り付く暇もない」(誤)「取り付く島もない」(正)など、間違いやすい慣用句もたくさん載っていて、読んでいると勉強になります。

テープ起こしの作業スタッフは、作業時にはこれを手元に置き、不明な言葉や表記があった場合は必ず「記者ハンドブック」で確認し、表記に間違いのないようにしています。

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